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藤沢市
藤沢市(ふじさわし)は、神奈川県南部中央の相模湾に接する市。湘南と呼ばれる地域の中で、最大の人口(約41万人)を有する中心的な市である。
住宅・観光・産業・文教(学園・文化)都市。全国的に有名な江の島(江ノ島)、片瀬・鵠沼・辻堂海岸を有し観光都市としての性格も併せ持つ「湘南」の中心都市。1940年(昭和15年)市制施行。保健所政令市に指定されており、湘南地域においてはトップの人口(約41万人)を擁し県内5位。全国の市では46位。
全国的にも極めてめずらしくJR、私鉄(小田急・相鉄・江ノ電)、地下鉄(横浜市営地下鉄)、モノレール(湘南モノレール)の駅が同一市内に存在し、交通の利便性が高い事から、東京・横浜の通勤・通学圏として発展し、湘南海岸の温暖且つ穏やかな気候を求める人々やサーフィンなどマリンスポーツ愛好者をはじめとして、良好且つ良質な自然・住・教育環境を求める人等により戦前戦後を通じ一貫して人口が増加し続けている。
鎌倉時代には鎌倉仏教の一つである時宗総本山である清浄光寺(遊行寺)の門前町として、江戸時代には東海道の6番目の宿場町・藤沢宿、また江ノ島詣の足場として栄え、その姿は歌川広重の東海道五十三次にも描かれている。
明治時代-第二次世界大戦の間、気候も温暖であることから、南部の鵠沼・片瀬地区は明治時代中期より日本初の計画別荘地として開発され、大正期以降、皇族や政治家、数多くの学者や文化人などが居を構えた事で、別荘地・保養地・避暑地として発達し、芥川龍之介、岸田劉生ら多くの文化人の創作活動の場となった。
第二次世界大戦後は東京のベッドタウン化が進み人口が急増すると共に、JR(東海道本線、湘南新宿ライン)、小田急(江ノ島線)、江ノ電といった3つの鉄道が集まる藤沢駅を中心に商業施設が集積し湘南地域最大の商業都市となっている。また、慶應義塾大学、湘南工科大学、多摩大学、日本大学を有する文教(学園・文化)都市でもある。
市の南部に位置する鵠沼海岸は日本におけるサーフィン並びにビーチバレー発祥の地である。また、江の島は源頼朝祈願により祀られた江ノ島弁財天の参詣地として賑わい、1964年(昭和39年)開催の東京オリンピックではヨット競技会場(湘南港)となっており、現在でも夏季や初詣時期以外においても年間を通じ約1,200万人もの観光客を集める湘南随一の観光地である。市の海岸部(片瀬・鵠沼・辻堂海岸、江の島)はヨット、サーフィン、ボードセーリング、ビーチバレー等マリンスポーツ、海水浴、釣り、ビーチコーミング、新江ノ島水族館等の一大マリンリゾート地であり、アメリカ・フロリダ州マイアミビーチ市と姉妹都市となっていることから「東洋のマイアミビーチ」と度々称される。
市北部の湘南台を中心とした地域は、湘南台駅が小田急(江ノ島線)、相鉄(いずみ野線)、横浜市営地下鉄と接続しており、その利便性から住宅地・商業地として、また慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の玄関口として発展している。
市の中-北部にはいすゞ自動車をはじめとする工場の進出が盛んであったが、近年、関東特殊製鋼や武田薬品工業(2006年3月)など撤退する企業もあり、産業・工業都市としての一面は薄れつつある。そのため、産業・工業都市としての再興政策を積極的に行い、辻堂駅前と言う立地条件を生かして関東特殊製鋼跡地を整備する湘南C-Xプロジェクトなどの振興策を開始している。神奈川県を絡ませた精力的な誘致で、いったん撤退した武田薬品工業が2010年に藤沢の自社工場跡地に研究所を開設する事が決定するなど、政策の成果も見られている。
地理
神奈川県のほぼ中央南に所在し、相模湾に面している。旧東海道より南側は湘南砂丘地帯と呼ばれる海岸平野で、北側は相模野台地及び高座丘陵となっているが境川および引地川からの起伏は大きくない。南東部には片瀬山と呼ばれる三浦丘陵の西端部となり、その一部は孤立して江の島となる。江の島は市の最南部。
* 川 - 柏尾川、境川、引地川
歴史
* 藤沢用田バイパスの約1万9500年前の地層から建造物の柱に使われていたと思われる炭化した木片が出土。日本最古のものである。
* 古代 - 東海道付近まで海が入り込み、相模野台地上に竪穴式住居址や貝塚がある。
* 日本書紀に天武4年、高座郡記される。
* 奈良時代-平安時代 - 土甘(とかみ)郷、大庭郷、村岡郷が定まる。
* 長治年間 - 大庭御厨成立。
* 1325年 - 呑海上人、時宗総本山清浄光寺(遊行寺)を建立。
* 14世紀 - 太平記第十巻に藤沢の名が記されている。藤沢の由来は不詳。淵沢、富士見沢からの転訛という仮説あり。
* 慶長6年(1601年) - 徳川家康により東海道の宿場藤沢宿が設けられる。慶長5年以前から、鷹狩りなどを目的として藤沢御殿が設けられていた。
* 享保13年(1728年) - 相州炮術調練場が置かれる。
* 1872年4月 - 羽鳥村に私塾読書院(耕余義塾の前身)開設。
* 1877年7月17日 - エドワード・S・モースが江の島に日本初の臨海研究施設である江ノ島臨海実験所を設置。
* 1878年 - 郡区町村編制法が実施され、高座郡役所が藤沢におかれる。当市域内に以下の町村が編成される。
高座郡
藤沢宿大久保町、藤沢宿坂戸町、鵠沼村、稲荷村、大庭村、羽鳥村、辻堂村、下土棚村、亀井野村、円行村、石川村、今田村、西俣野村、打戻村、獺郷村、宮原村、用田村、葛原村、菖蒲沢村、長後村、七ツ木村、千束村、遠藤村
鎌倉郡
藤沢宿大鋸町、藤沢宿西富町、柄沢村、弥勒寺村、渡内村、高谷村、小塚村、宮前村、川名村、片瀬村、江の島
* 1882年 - サムエル・コッキングが江の島に植物園を設立する。
* 1883年 - 七ツ木村と千束村が合併して高倉村となる。
* 1887年 - 横浜-国府津間の鉄道(後の東海道本線)が開通し、藤沢停車場が開業。
* 1888年 - 藤沢宿大久保町と藤沢宿坂戸町が合併して藤沢大坂町となる。
* 1889年4月1日 - 町村制の施行により当市域に以下の町村が発足する。
高座郡
藤沢大坂町 ←藤沢大坂町
鵠沼村 ←鵠沼村
明治村 ←羽鳥村・大庭村・辻堂村・稲荷村
六会村 ←円行村・亀井野村・下土棚村・西俣野村・今田村・石川村
御所見村 ←用田村・葛原村・菖蒲沢村・獺郷村・打戻村・宮原村
* 長後村・高倉村は、福田村・上和田村・下和田村とともに渋谷村の一部となる。
* 遠藤村は、堤村・行谷村・下寺尾村・芹沢村とともに小出村の一部となる。
鎌倉郡
藤沢大富町 ←藤沢駅大鋸町・藤沢駅西富町
村岡村 ←弥勒寺村・小塚村・宮前村・高谷村・渡内村・柄沢村・川名村
川口村 ←片瀬村・江の島
* 1891年10月24日-10月26日 - 明治天皇が、近衛兵秋期演習観戦のため、藤沢町や六会村を視察する。
* 1897年 - 江の島・片瀬間に村営桟橋が完成する。
* 1902年 - 江之島電気鉄道の藤沢-片瀬間(現:江ノ島電鉄)が開通(日本で6番目の電気鉄道)。
* 1907年9月18日 - 本市が、陸軍第1師団歩兵第49連隊の徴募区となる。
* 1907年10月1日 - 高座郡藤沢大坂町が鎌倉郡藤沢大富町を編入する。
* 1908年4月1日 - 藤沢大坂町・鵠沼村・明治村が合併して高座郡藤沢町が発足。
* 1910年 - 江之島電気鉄道の藤沢-鎌倉間が全通する。
* 1916年 - 東海道本線辻堂駅開業。
* 1923年9月1日 - 関東大震災により市域で4000余戸が倒壊する。
* 1926年 - 横須賀海軍砲術学校辻堂演習場が置かれる。
* 1929年 - 小田原急行鉄道(現:小田急電鉄)江ノ島線が開通する。
* 昭和初年 龍口寺に長野県(信濃国)松代藩の藩邸(通称:養蚕御殿)が移築される。現在は大書院として使われている。
* 1933年4月1日 - 川口村が町制を施行し鎌倉郡片瀬町と改称する。
* 1940年10月1日 - 藤沢町が市制を施行し藤沢市が発足。人口約3万人。
* 1941年6月1日 - 村岡村を編入する[1]。
* 1942年3月10日 - 六会村を編入する[2]。
* 1944年 - 藤沢海軍航空隊(司令部・通信学校:善行七丁目、藤沢飛行場:本藤沢四丁目、稲荷一丁目)と海軍電測学校(土棚あたり)が開設される。
o 11月3日 - 渋谷村が町制を施行して渋谷町となる。
* 1947年4月1日 - 片瀬町を編入する[3]。
* 1948年7月1日 - 市立図書館が開館。
* 1951年12月24日 - 御所見村との境界を変更する[4]。
* 1955年4月5日 - 小出村大字遠藤、御所見村および渋谷町のうち長後ならびに高倉を編入する。
小出村の残りの地区は茅ヶ崎市へ編入。渋谷町の残りの地区は渋谷村となり、1956年9月1日に大和町(現:大和市)に編入。
* 1957年10月20日 - 綾瀬町との境界を変更する[5]。
* 1959年6月25日 - 在日米海軍辻堂演習場が返還される。
* 1959年7月15日 - 横浜市との境界を変更する[6]。
* 1960年7月25日 - 綾瀬町との境界を変更する[7]。
* 1960年10月 - 小田急線江ノ島線善行駅開業。
* 1961年10月25日 - 鎌倉市との境界を変更する[8]。
* 1963年1月25日 - 横浜市との境界を変更する[9]。
* 1963年6月24日 - 藤沢バイパスが開通する。
* 1964年 - 東京オリンピックのヨットレースが江の島で開催される。
* 1966年 - 小田急線江ノ島線湘南台駅開業。
* 1971年3月25日 - 横浜市および大和市との境界を変更する[10]。
* 1971年 - 西部土地区画整理事業が開始される。(現在の湘南ライフタウン・1992年事業完了)
* 1988年 - 新湘南バイパスが開通する。
* 1999年 - 湘南台駅に、相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄ブルーラインが延伸開業する。
* 2000年 - 市制施行60周年記念として特別刊行物を発行し、市民に配布。荏原製作所による、引地川へのダイオキシン流出が発覚。
* 2005年 - 「辻堂神台一丁目地区土地区画整理事業」(関東特殊製鋼跡地、湘南C-X)が開始される(2009年事業完了予定)。
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